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最高のチーム、組織を目指して!

河原正明×三澤万里子

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監督は「現場=試合」の責任者
「経営」はフロント
きちんと権限と責任を持って、結果を出す

三澤医療業界もスタッフの専門性がとくに高いので、その部分は本当に共通すると思います。
訪れたアメリカの医療機関では、組織の中で事務部門が確立されていて、サッカーのクラブチームでいうところのフロントの役割をしっかり担っている。でも、日本の医療機関は、いまだに院長が医療行為と経営の両方に携わっていることが多いんです。
少しずつ移行し始めてはいるけれど、やっぱり現場と経営の両方に長けている医師ってなかなかいないので、そのあたりがサッカーの世界みたいに、しっかり分けられるようになればと思うんですよね。

河原:昔は監督が経営まで任されるクラブも多かったんです。でも、監督は現場の責任者なので、運営費を持ってきてそのお金をどう使うかを考えるのはフロントでいいんです。
今の監督が選手から信頼されているのは、いつでも選手一人ひとりに目を配っているからなんです。控え組の試合も全部見るし、休み明けは一番にグラウンドに来て、選手がどんな表情で、誰とどんなことを話しているかを全部見ている。食堂でもちゃんと食べているかなど、とにかく現場の観察は徹底しています。

三澤:それは、とても大変なことですよね。

河原:だからこそ、僕たちフロントは現場のことに口出しをしないようにしています。ましてや試合に起用する選手について、フロントが口を出してはいけないんです。きちんと権限と責任を持たせて、結果を出してもらうってことです。
現場をまかせる一方で、僕らフロントは選手獲得にお金をかけられるように、無駄を削減する努力を徹底して行ないました。たとえば、グッズを販売する直営店を閉め、通販で対応するようにもしました。
一時的なサービスの低下にはなるのですが、レイソルにとって一番の商品は「試合」であって、最高の商品を提供するために、やるべきことを追求した結果なんです。

それぞれの分野で専門的な知識や
技術を持ったスタッフが連携し
チームや組織として大きな力を発揮する

三澤組織として一番の商品は何か? それは病院もまったく同じですね。"がんに強い"とか、"糖尿病に強い"とか、他の病院に負けない実績や診療科目など、売りになる商品(サービス)が3つぐらいないと生き残っていけないというのが、今の医療業界では言われています。
柏レイソルの躍進を支えた裏では、結果出すための地道な組織改革や意識改革があったというお話は、とても共感させられました。

河原:いきなり結果を出せたわけじゃなくて、そのための努力もしたし、時間もかけて変えてきた結果が、上手くいったんですよね。

三澤:サッカーは選手の役割がはっきりしているけれど、個人の能力がズバ抜けていても連携しないと点が取れないし勝てない。医療機関も同じで、それぞれの分野で専門的な知識や技術を持ったスタッフが、1人の患者を救うために連携して仕事をしている。
柏レイソルが、チームや組織として大きな力を発揮するために改革してきたこと、努力してきたことは、"チーム医療"を考える上で大きなヒントになると思います。

もっと柏レイソルを知りたい方は・・・

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http://www.reysol.co.jp/

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河原正明 選手がいかに集中して試合に望めるか。そして、チームが最高の結果を出せるように環境を整えておくことが私たちの仕事なのだと思います。

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